溜飲を晴らす
皆さんは「溜飲を晴らす」という言葉をご存知でしょうか。
知っているという方もいれば、疑問に思う方もいると思われます。
というのも、この言葉は実は誤用なのです。
今回は「溜飲を晴らす」という言葉について詳しく解説します。
溜飲を晴らすの意味とは
溜飲を晴らすとは「『溜飲を下げる』あるいは「溜飲が下がる」という言葉の誤用」です。
「溜飲」は「りゅういん」と読みます。
「溜飲を下げる」「溜飲が下がる」は、「不平不満や恨みを解消して気を晴らす」という意味の慣用句です。
「溜飲」は「食物の消化不良によって喉元に上がってくる胃酸液」という意味の言葉であり、吐き気やむかつきをもたらします。
この「溜飲」が「下がる」ことによって不快感がなくなり気分が晴れやかになるというわけです。
この感覚を例えに使ったのが「溜飲を下げる」「溜飲が下がる」という言葉です。
「溜飲を晴らす」という誤用は、この「気分が晴れる」という意味の方から動詞だけ取った形になります。
「溜飲」がどういう現象を表す言葉なのか知られていないということも、この誤用を広げる後押しになってしまっています。
「晴らす」という言葉は「曇り空を晴らす」「霧を晴らす」などのように「視界を覆うものを無くして明るくする」という意味なので、「溜飲」の意味さえ知っていれば、「溜飲を晴らす」という言葉が誤用なのが分かります。
溜飲を晴らすを使った文章・例
- 前回の大会で敗北した相手に勝利して溜飲を晴らした。
- 相手に次こそは溜飲を晴らすと言ったら、誤用を指摘されて恥をかいた。